制限事項
mynachat はハッカソンで作ったプロトタイプです。できること以上に見せないよう、できないことと未解決の課題をここにまとめています。
証明の強さ
処方は診断ではありません
証明できるのは「その薬が処方された」ことであり、その理由までは分かりません。同じ薬が別の病気に使われることもあります(例: モンテルカストは花粉症にも喘息にも使われます)。そのため、各グループでは病気と関係の深い薬だけを対象にしています。これは、ハッカソンの時点で使えるデータが処方薬しかなかったための暫定的な方法です。
指定難病による証明は未検証です
mynachat は、マイナポータルで指定難病(厚生労働省が定めた難病)の医療情報を取得できることから着想しました。ただ、開発メンバーには指定難病の患者がいないため、この証明はまだ実際に試せていません。
正式な診断名はまだ証明できません
電子カルテ情報共有サービスは、医療機関の電子カルテにある傷病名などの情報を共有するための国の仕組みです。現在はモデル事業の段階で、2027年に本格運用が始まる予定です。マイナポータルにはすでにこのデータを取得する通信(
/api/my/healthinfo/get-six-medical-info)があり、傷病名は ICD-10 に対応した MEDIS 標準病名マスターのコードで記録されます。ただし、まだデータが提供されていないため、現在はエラー(WDE401)が返ります。本格運用が始まれば、これが病気を証明する主な方法になると考えています。
マイナポータルとの関係
判定は検証者が行います
マイナポータルの医療情報には電子署名が付いていないため、TLSNotary を使って、そのデータが確かにマイナポータルから届いたものであることを確認しています。TLSNotary では、あなたが証明者(prover)、mynachat が検証者(verifier)です。検証者はあなたが開示していない内容を読むことはできませんが、技術的には証明を無視して合否を決めることもできます。将来的には、各患者会の中で信頼される人や団体が検証者を運営する想定です。長期的には、国が提供するデータに電子署名が付けば、この信頼は不要になります。
利用規約と個人情報の扱いは未確認です
ユーザーのセッション Cookie を使ってマイナポータルの画面と同じ通信を行っているため、専用の Chrome 拡張機能のインストールが必要です。これは暫定的な回避策です。マイナポータルの公式 API の利用を申請すれば解消できますが、承認までに6〜12か月かかります。ハッカソンのデモとしては、この方法が妥当だと考えています。
証明の流れは「仕組み」で説明しています。
仕組みを読む